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Viscon Japan ブログ(日本語版)開始。

一般

2015年初上市、最新特許技術搭載 Viscon粘度コントローラー

コロナ禍の1年。   ( 注: 2021年現在 )              

この影響で昨年1月末から現在まで、海外に行けず日本にいます。

いつになったら今までのように海外に出張に行けるのでしょうか?
 
 
 
日本、中国上海、香港に拠点を持つViscon Japan㈱としては、
早くコロナも収束して欲しいと切に願うものです。
 
 
 
 
2014年に Viscon Group として事業開始した当社としては、
このCovid-19 Pandemicが、創業期ではなく創業7年目に
遭遇したことがせめてもの救い、不幸中の幸いでした。
 
もし創業から3年目までに遭遇していたらと思うと、
今更ながら背筋が寒くなります。
 
 
中国工場での人材育成の成果もみられ、中国人スタッフだけで
製造も日本品質で確実に実行できるようになったことが、
このコロナ禍の昨年1年で確認できた成果。
やはり日本式教育システムは、時間はかかるが、大きな威力を発揮しました。
 
 
弊社の日本人開発部長(海外のお客様からは ’’ 粘コン博士 ’’
呼ばれている)も、11か月間に及ぶコロナ禍による日本での
長期滞在から、ようやく昨年末に日本での事前PCR検査、
そして上海空港での再PCR検査を経て、
中国上海へ戻ることができました。

中国 上海 外灘風景

ただし、上海の工場で仕事ができるようになったのは
上海到着から約1か月後今年の1月下旬でした。
上海での2週間の政府指定ホテルでの隔離生活。
そして地元工業団地の内規による更なる1週間の隔離。
コロナの3週間隔離から解放されて、その後上海地元関係官庁に
外国人居留許可証 (労働ビザ) の正式取得手続き等で、更に1週間。

本人曰く、相当辛い隔離生活だったようです。
日本とは違い、部屋から一歩も出れず。
自由に日本で言う ’’ Uber Eats ” も頼むことができず。
2週間の禁酒生活になりました。
 
海外への移動が全くできない世界経済状況下の中、まったく海外出張
へ訪問無しでも、コロナ以前と同レベルの受注・売上を
弊社は達成できた。これも不幸中の幸いな事でした。
 
 
今まで地道に行ってきた世界各国の Viscon 代理店各社(15か国)
へのトレーニング、営業技術指導が大いに役立ち、
機能したという事も確認できたからです。

 👉 👉 Viscon Japan 海外代理店教育教育研修
  
👉 👉   関連ブログページ Viscon代理店サービス

各海外代理店が現地の国で、現地の言葉で、現地のお客様に
Viscon Japan の粘度コントローラーを、
自分の頭と口と手で、実際に操作をしてサービスをする。
これでお客様も極めてよく理解でき、
安心してViscon粘度コントローラーを
使用していける。
 
 
そして、粘度コントローラー販売においては、お客様への
操作指導アドバイスが、何といっても一番大事。
 
 
私が前職の会社で粘度コントローラーの海外販売を開始したのは2003年。
今から18年前の事。      ( 注: 2021年現在 )
 
海外へ行って、既にお客様へ納入された粘度コントローラーを見て回って、
日本からの出張前には想像もできなかった現実を目の当たりに。
 
故障して修理もされず工場から撤去された粘度コントローラー

故障して修理もされず工場から撤去された粘度コントローラー。 2003年当時は至る所の工場で、よく見かけました。 写真は日本のメーカーからコピーした中国製粘度コントローラー。

納入された粘度コントローラーで、まともに海外で適正に操作されて
いたものは、なんと、
 
 0台。 0%。
 
 30%ぐらいは、 故障して既に廃棄され、この世に存在していなかった。
 60%ぐらいは、 粘度コントローラーではなく、単なる循環ポンプ。
 残りの約10%は、  辛うじて粘コンとして使おうとしていたが、
            現実的には適正粘度管理が出来ていない。
 
こんな状態であったから、私が海外各国のお客さんのアポイントを
取って訪問しても、海外のお客さんが言う事は、
 
 1.粘度コントローラーは購入しても使えない(既に故障廃棄したお客)
 2.粘度コントローラーで溶剤補給をしなくても、人件費の安い
        オペレーターが手で溶剤を入れるから、粘度コントローラーは
        必要ない。粘度コントローラーの価格を聞いて、その価格の
        何十分の1のオペレーターで十分。
 3.なぜ、グラビア印刷に粘度コントローラーを使うの?
 
このように、グラビア印刷機を買って、ただグラビア印刷さえ
すれば、それで十分に儲かる時代。
 
色違い、ドクター線、ツーツー汚れ、版かぶり、ブロッキング等の
印刷不良を無くす事に、日夜努力している日本のグラビア印刷会社と
比べたら、印刷品質レベルが違い過ぎていたアジアの国々。
(アメリカも酷かった、この件はまた別の記事で)

そんなアジアのお客様には、下に書いたような日本の15年以上前の例を出して、
’’いずれアジアのグラビア印刷も、もっと厳しい印刷品質基準を求められますよ’’
と、彼らの為に力説しても、私のこの説明が刺さるの一部の顧客のみ。

【私が業界関係者から聞いた話】
聞くところによると、日本でも1980年代半ばから1990年代半ばまでは、
顧客からのグラビア印刷品質要求レベルが、今ほど高く厳しくない時代だった。
グラビア印刷会社の社長も、印刷機にセットさえすれば、印刷機が一生懸命
印刷してくれてお金を稼いでくれる。 
それでグラビア印刷会社の社長さん達は、夕方からは毎日のように
市の中心部の歓楽街にくりだして宴会をしていたそうな。

日本にもそんな時代があったんですね~。

 
私が前職の会社で粘度コントローラーを販売を始めた2003年当時、
日本での粘度コントローラー普及率は約90%以上。
名実共に ” 粘コン先進国 ”。
 
一方、東南アジア(中国、韓国、台湾、タイ、インドネシア、マレーシア、
シンガポール、フィリピン、ベトナム、インド)は 高く見積もっても
粘コンの普及率は5% ~10%程度。
 
 
粘コンを海外へ販売していく私は、目の前の現状・事実から
長期マーケティング戦略として、
 
 1.お客さんは粘度コントローラーを知らない。目的も操作方法も。
   まして、粘度コントローラーの原理は問題外。
   日本から私が教えに行っても限られた事しかできない。
   だから、私の替わりに 粘コンの原理や機能の説明、適正操作方法指導、
   そして故障時の現地での修理ができる代理店の設置・教育育成が必要。
 
 
 2.手間はかかるが、なぜ粘度管理が軟包装・グラビア印刷には必要かを
   説いて回る。粘度管理して印刷品質を上げることが必須な時代が
   来る事を、海外のお客様(特に会社の社長、オーナーへ)に理解させる。

   この私の仕事を見て、ある海外代理店の社長は私の事を、
   ’’ 粘度コントローラーの伝道師 ’’ と 呼んだことも。

 ( 韓国、台湾、タイ、インドネシア、フィリピン、インド、中国
  マレーシア、シンガポール、アメリカと各国でセミナー・説明会開催 )
 

タイのホテルでセミナー開催。代理店社長と私で粘度コントローラーの説明。2008年開催。左が現在のViscon Japan㈱松岡社長、右はタイの代理店の社長 Michael.。

 
日本のことわざ、’’ 急がば回れ ’’、よろしくこれを実行したのでした。
代理店の設置、教育育成は、言うのは簡単ですが、
実際に実行することは非常に難しい。
粘度コントローラー業界を見ても、ほとんど実行されていない。
 
世の中の海外代理店は、殆どが ’’ とにかく自分たちの機械(粘コン)を
お客に買ってもらう事が目的。もっと平たく言えば、
機械(粘コン)をお金に換えることが目的 ’’。
 
私がやろうとしていることは ’’ 機械(粘コン)をお客様に売って、
適正に操作してもらい、適正に粘度管理でき、色違いや印刷不良も無く、
良い印刷品質で印刷をしてもらう事。
そして、万が一、機械(粘コン)が故障したら、現地代理店が修理して
お客様がまた直ぐに使用できるようにする ’’

粘度コントローラーという機械販売を通して、
お客様に粘度管理できた結果からもたらされる価値
(適正粘度管理・色調安定・インキ使用量削減等)を確実に
享受していただく。

即ち、機械(粘コン)を通して、お客様に
価値(適正粘度管理・色調安定・インキ使用量削減等)を
確実に届ける事である。

機械(粘コン)は、価値を届ける手段です。
私達たちの目的は、お客様に
価値(適正粘度管理・色調安定・インキ使用量削減等)を
届ける事です。

これが Viscon Japan ㈱ の企業ポリシー、鉄則です。
日頃から、Viscon Group 内の業務で徹底している Viscon 公式、
【 Viscon 公式 】

   ( Value )  =   M ( Machine )  +  S  ( Service  )

      ( 価  値 )  =   M (  機   械  )   +  S  ( サービス )

この Viscon 公式については、改めて別の記事で書きます。

 
これを実施する機械メーカーも、相当な教育能力と、手間とお金もかかる。
代理店が本当に海外で機能するようになるまでには、最低でも3年が必要。
今まで18年間海外代理店教育を実行してきた私の経験から言えます。

2006年11月中国の印刷会社にて。前職の会社で中国のお客様に粘度コントローラーの説明。中国の代理店のエンジニア(写真:右の青年)に教育をして、3年位教育後は、代理店のエンジニアが現地のお客様に中国語で説明。 私は説明を見守るのと、説明不足事項の補足。

 

今回のコロナ禍の経済状況では、Viscon Japan が上記のような
代理店を教育も行って養成していたから助かった。
 
この業界で私がこのような代理店システムを作って既に18年。
海外の同業他社、日本の同業他社も、代理店はありますと営業上
唄っていますが、私が見る限り、’’機械をお金に替える事が目的’’に
なっている代理店ばかり。

特に海外の同業他社の代理店は、粘度コントローラーの操作もできず、
粘度管理の基礎知識すらない会社が多く見受けられます。
日本では考えられない売り方をしています。
いつも口から出てくる顧客第一とは、名ばかり。

2015年にViscon Japan ㈱が、今では ’’ 故障しない粘度コントローラー ’’ と
お客様からも呼ばれているViscon粘度コントローラーを、
2つの特許技術を搭載して開発製造発売しました。
従来の粘度のコントローラーの故障原因を解決した特許技術です。

エア抜き作業不要のスマート注油システム

 

  故障原因        Viscon粘度コントローラー解決策
50% 洗浄不足   TURBO WASH      強力洗浄         特許第6421093号   
30% 注油不良   スマート注油システム   注油不良解決   特許第6363571号
            更に、詳しい説明として 👇 👇
            スマート注油システムと’’エア抜き作業’’の意味と実情
            
    
 ( YouTube Viscon ビデオ :   TURBO WASH   スマート注油システム )

これらの今までにない Viscon 特許技術搭載の粘度コントローラーの出現により、
海外の多くのお客様から、このような有難い評価の声をいただいています。

海外のお客様の声
  ’’ Viscon が、2015年に粘度コントローラーの常識を変えた ”

 

従来にない自動洗浄機能をViscon Japan㈱が粘度コントローラーのパイオニアとして市場に最初に出した特許 技術’’TURBO WASH ’’ 粘度コントローラーに最適な洗浄方法です。

 
ダイアフラムポンプ式粘コンは、Visconの特許技術 ” TURBO WASH ” を
真似た、洗浄機能を搭載する粘度コントローラーが、2016年に日本、
2017年に中国の他社からも発売されました。

(単に洗浄機能をViscon粘度コントローラーに真似て付けただけで
 洗浄能力は別の資料 ” 洗浄方法比較試験 3種類 ’’で各洗浄方法の
 洗浄能力試験テストデータ を示してあります。
 粘度コントローラーの洗浄方法は、
 Viscon粘度コントローラーは特許も取得している 溶剤循環+高圧空気洗浄
 後発他社2社の粘コンは、溶剤ストレート洗浄+一般空気 という従来の方法。) 

Visconが販売開始した2015年から遅れること
日本の他社は1年、中国の他社は2年。
このように同業他社も似たような機能搭載した粘度コントローラーを、
Visconの影響を受けて発売してきた。

洗浄機能をViscon Japanと同じように粘度コントローラーに搭載して
きたという点では、一見同じように見えますが、眼目である
洗浄能力をViscon Japanと比較した場合は大きな違いが。

この点については、洗浄方法比較試験結果データを示して、
後日、別の記事を書きます。(後日追記記事:下の関連記事 資料12)

 関連記事:
 👉 👉 資料12 粘度コントローラー 3種類の洗浄方法 洗浄能力試験

粘度コントローラの原理にも精通した、開発主導型メーカーの
Viscon Japan ㈱は創業初年度から、
’’ 故障しない粘度コントローラー ” の発売でマーケットリーダーに。

Viscon Japan が開発製造した他の新たな特許技術(スマート注油システム)や、
業界初のユーザーフレンドリー構造デザインまでは、まだまだ同業他社さんたちも
製品化をしていません。特許取得した技術ですので、真似も容易にはできない事も
あるのかもしれません。

これだけ多くの機能・デザインを Viscon Japan が開発製品化したのですから、
もしそれらの全ての機能デザインを追随したら、
全くViscon Japan粘度コントローラーのコピーや模倣になってしまい、
知的財産権保護が強く求められている現在は、普通ならできないでしょう。

今まで知的財産権の概念が希薄であった中国においてでも、
前アメリカのトランプ大統領による、米中貿易戦争が勃発した
2017年くらいから徐々に知的財産権を守るような風潮が
一部やっと出始めてきました。

あの ’’ コピー天国、何でも有り ’’ の中国ですら、
このようになってきたので、日本や先進国での露骨な真似・コピーや模倣は、
却ってお客様からの信頼を失う時代になってきたように思います。

ここ2年で、私も取引先、顧客関係先との仕事において、秘密保持契約を
結ぶ機会が増えました。

 
’’ 悪貨は良貨を駆逐する ’’、’’ 偽物・コピー模倣・海賊版が本物ブランドを
食い物にする ’’

これは多くの業界で起こっている事で避けようもないかもしれません。
 
であるならば、偽物・海賊版が出てきたという事は、
こちらが本物の証とも言える。
真の本物の宿命として、これらは避けては通れない道と定めて、
更に道を切り開いていく努力をしていく事は、多くの本物の会社が
当たり前の事として取り組んできた道と考え、
Viscon Japan ㈱ も同じように本物の道を歩んで行きます。

本物の道を歩むViscon Japan㈱は、既に各国のお客様から、
’’Viscon粘度コントローラーは、価格以上の価値があると’’
お言葉も頂いています。
Visconが開発した技術の価値もお客様に解っていただいて、
我々も益々頑張れます。

 
このブログを始めたきっかけはコロナ禍です。
出張訪問できない、海外のお客様とはメール・チャットや
Zoomによるミーテイングのみ。
Zoomによるミーティングだけでは、出張して顔を合わせての説明に
比べ、どうしても私の説明が思ったよりも相手に届きにくい。
 
こんなジレンマから、私の説明能力を補完する役目を、
このブログ(日本語版・英語版)、YouTube, Facebook で
できないものかと考えて、まずはこのブログを開始。
 
英語版 Viscon Japan ブログも、そのうちに作ります。

後日追記:
英語版 Viscon Japan ブログ ” What is viscosity controller ?”
5月28日に開始しました。こちらは英語で編集ですので、記事更新に
時間がかかりますが、一歩一歩進めていきます。

 
 
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