ビッグモーター問題、電動車椅子、電動自転車、プラスチックリサイクル、人手不足、DX…… 思索アレコレつれづれ草
今、テレビのニュースやワイドショーで
連日報道されているビッグモーター問題。
ビッグモーターがテレビ局やラジオ局の
超大型広告スポンサーであったため、
今までビッグモーターの広告塔を
長年務めていた俳優の佐藤隆太が
ビッグモーターとの広告契約を急遽解除したのと
時を合わせたように、テレビ・ラジオ・YouTube等で連日取りあげらるようになった。
報道によると、辞任した兼重宏行前社長、兼重宏一前副社長、この親子に
話題が益々集中し、連日新たなネタがニュース・ワイドショーで取り上げられている。
いざビッグモーターが広告を出せない状態になったのを確認して、マスコミも
まるで手の平を返したかのように、以前には見られなかった熱心な取りあげぶり
の感がする。
出てくる話題は、いわゆる同族企業の ” お決まりの ”企業の私物化から
発せられた数々の異常な、ブラックな企業運営手法。
企業規模としては社員6000人を有し、売上も近年では5,800億円と
大企業である。
しかし、株式公開もしてない非上場企業で、株は100%辞任した
兼重親子が辞任後も保有している日本の典型的な中小零細企業スタイル。
今後もテレビのワイドショーにとっては視聴率も稼げそうなネタを
ビッグモーター問題は当分の間テレビ・マスコミに提供してくれそうだ。
企業規模が大きいだけあって、同族企業の ” お決まりの ”企業の私物化から
発せられた数々の異常な、ブラックな企業運営手法も, 他のよくある
同族企業と比べたら、質もスケールも’’悪質さ”も群を抜いている。
だからテレビのワイドショーも、こぞって取り上げ始めたのであろう。
私自身は、連日出てくる”ネタ”を無視はしないが、さほど興味がない。
問題の発信源・根源が特定されているからだ。
私自身が興味を持っている点は、今後、この業界日本一のビッグモーターは
どうなるのだろうか?
兼重親子が一応辞任して、新社長が社内から上がってきたが、会社は継続できるか?
2017年に約1800億円の売上を2022年には約5800億円。
5年で約3倍の売上伸長。
業界一の地位を築いたが、今までの顧客は今後ビッグモーターを使い続けるか?
今後のビッグモーターがどうなるか?
この点が私の関心事であり、興味のある点。
この辺については、テレビマスコミは専門分野ではないので
ビッグモーターから出てくる”ネタ”に合わせて、
報道を盛り上げるのに終始するであろう。
以前の大塚家具のお家騒動による創業者の父親と娘が対立した時、
創業者の父親が大塚家具から離れ、新たに巧大塚を設立。
娘の大塚久美子が大塚家具を継承して、娘・大塚久美子社長の発表していた
運営方針を聞いて、私は直ぐに大塚家具の行く末が想像できた。
大塚家具は行き詰まる。
何故なら、苦労して他社も真似が出来ない最大の大塚家具の強さ・魅力を
娘の社長は認識しておらず、当時市場で話題になっていたニトリ・IKEAの市場に
すり寄っていこうとしていたからだ。
自社の最大の強みを生かさず、価格志向の安易なマーケティングに移行する。
自分で自社の強みを構築してきた事が無い人が、陥りやすい事。
大塚家具の時は、私自身が以前に家具インテリア業界に10年以上身を置いていたので
大塚家具の強みを私も知っていたから、そのような予想も出来た。
今回のビッグモーター問題は、自動車業界、中古車市場業界、その業界の
ビジネス慣習も知らないので、私自身では予想も立てにくい。
企業再生を行っている下記の会社:喜創産業のYouTubeの中で、
ビッグモーター問題について、企業再生を行っている立場から解説を
していたのが、私には非常に参考になった。
喜創産業 YouTube 熱血コンサル キソウサンギョー
クリック ↓↓
ビッグモーター
破滅へのシナリオ
ビッグモーターが潰れるまでのシナリオはこうなる。
事業再生コンサルが解説。
クリック ↓↓
ビッグモーター
自主再建は無理、社員の行き場もなし
ビッグモーター顧客離れ 訴訟不可避で自主再建は無理
不正会社の社員を雇いたい会社も無く地獄絵図の倒産末路を辿る
クリック ↓↓
ビッグモーター
兼重親子の経営責任は?
ビッグモーター兼重親子の経営責任はこうなる
顧客 金融機関 従業員 利害関係者との問題
【後日続報YouTube追加】
クリック ↓↓
ビッグモーター
銀行支援拒否 破産へ一直線
ビッグモーター銀行団支援拒否で破産まっしぐらか
すぽんさーなければ厳しい事業継続
クリック ↓↓
ビッグモーター
事業譲渡と破産確定 兼重親子逃げ切りへ 暗躍するDT
ビッグモーター事業譲渡と破産の開始 密かに暗躍するDT
兼重親子は逃げ切りへ
クリック ↓↓
ビッグモーター
ガリバーが救世主に そして兼重親子は逃げ切りへ
ビッグモーターをガリバーが救済か
中古車業界の闇
喜創産業の山本将司会長は広島県の信用金庫、地銀勤務で培った豊富な
企業融資経験から、独立して現在は企業再生コンサルの会社を経営。
私はこのYouTubuを今から1年半前くらいから視聴して参考にさせて
頂いている。
豊富な現場経験に裏打ちされた内容と、この会長の積極前向きな仕事への
姿勢は素晴らしい。出されている数々のYouTubeは非常に参考になり
私にとっては有難いYouTubeのチャンネルの一つ。
ビッグモーターの行く末については、この山本会長の解説で私もほぼ納得。
自動車業界の修理ほど大規模ではないが、弊社が身を置く軟包装フレキシブル
パッケージ業界において、弊社も粘度コントローラーの修理を行っている。
粘コン業界: ニッチ市場 中小零細企業が参入 売り逃げ体質
真面な比較をする対象市場ではないが、粘コン業界でも、
市場が違っても性格的に似たような事は起こっている。
そもそも自動車市場では、安全で確実に運転できる車しか市場には存在できない。
そしてユーザーが長年安全に使用できるために、修理体制も販売体制と一緒に
セットで業務を行っている。
ニッチな市場の商品である粘度コントローラーの場合、海外市場を見た場合、
ユーザーが安全に適切に効果的に使用できる事を前提に製造販売していない。
この小さなニッチな市場のお客様に、如何に自分会社で製造した機械・粘コンを
買ってもらうか。 ( 注: 粘コン = 粘度コントローラー )
自ら製造した機械・粘コンを本当に粘度を長期間管理できるかどうかというより、
取り敢えずお客に買ってもらえれば良し。(顧客の事は無視に等しい)
自社で製造した機械・粘コンを お金に替えれば良し。
機械をお金に替える事を最大の彼らの目的としている。
顧客を満足させようという視点は殆ど無し。
だから、欧米日本の機械の外観の真似ばかりして、機能性能は口だけで
欧米日本の機械と一緒と言い、価格だけ安くして、機械・粘コンを
お金に替え安くした価格訴求式だけの安易な製造販売戦略。
弊社Viscon Japanの粘コンも、中国や東南アジアの国々において、
外観だけを真似をされ、
’’ Viscon Japanの粘コンと一緒で、価格は相当安いですよ’’
と売られている。(見ためだけを似せて、機能・品質については
Viscon Japanのレベルまで高めようとの意思は無い。)
酷い場合は、
’’ うちの会社にはViscon Japanで仕事をしていた技術者がいますよ ”
’’ Viscon Japanの粘コンですと’’、平気で弊社の名を語り、違う彼らの粘コンを
売る会社もありました。 嘘をつく事に全然抵抗がないのが特徴。
知的財産権の保護、嘘の無い誠実なビジネス、
顧客満足の為のモノ作り、
この様な概念を遵守してビジネスをしていこうという姿勢も全然なし。
海外の粘コンメーカーさんたちの考え方は、
真面目に基礎研究、基礎実験、新規機能開発、それらを実現する為の新たな
部品等の開発、 このような事は時間と手間ばかりかかり、結果も売れるとは
保証されていない。 そんな約束もされていない金儲け方法は彼らの考え方と
根本的に異にするわけです。
彼らにとっての開発デザインという`’仕事’’の認識は、
如何に他社の開発した商品・機械・デザインを模倣コピーするか。
これら模造品・コピー商品を模倣して製造して、
所謂、’’パクル”能力が彼らにとっての開発力みたいだ。
その様な事を平気で、恥じる事もなく言う人々も多く見た。
このようにしか機械や商品を世に出していないから、粘度コントローラーという
商品においても、まったく基礎的な原理や知識の積み上げが無いので、
お客様から修理を依頼されても、本当の故障の原因も解らず、修理も出来ない
という側面がある事は当然と言えば当然の事かもしれない。
お金に替える為に、嘘をつくのに何の抵抗もない同業メーカーさん達。
このような事が中国・東南アジア市場では頻繁に見受けられる事です。
そのような売り方をしている中小零細企業は、はなから販売後のメンテナンス、
修理については関心すらない。(自分のお金儲けしか考えていないから)
売るまでは口で、我が社のアフターセールサービスは24時間体制です
と平気で目の前のお客様に謳っている。(実際には、そのような体制の整備は無し)
ユーザーが購入後に故障して修理をお願いしても、適当な事を言って、
訳の解らない部品を購入させ、修理もせず、あとは知らない顔に。
大規模市場の自動車業界では考えられない事だが、
ニッチな市場では、そもそも購入しても本当に実際に使用できない
粘度コントローラーを平気で販売しているメーカーもいる。
大規模な市場の車やバイクの市場では、そのようなメーカーは市場に
存在すらできないのだが。
大規模な市場が持つ力が、そのようなメーカーを市場から退場させてくれる。
ニッチな市場では規模が小さいので、売り逃げしながら場所を変えて
売る逃げを続けている会社が本当に多い。
上記の事は外国だけの事と思っていたが、最近では日本でも少し様子がおかしい。
弊社に持ち込まれる日本の他社粘コンの修理の相談件数が、
ここ5年ほど増加の一途を辿っている。
私も不思議に思い、弊社の日本の代理店やお客様に聞いてみると、
以下のような事をお客様は他の粘コンメーカーさんから言われていた
事が解った。(以下がその内容)
㋐ 粘コンの修理見積を依頼したら、とんでもない修理見積額の高騰化。
1回の修理代金が新規購入金額の約80%相当額も。異常な修理代金の高騰化。
㋑ 修理見積依頼をしたが、その粘コンメーカーから断わられ、
新規に粘コンの新台の購入を言われた。
㋒ 粘コンのスペアーポンプの購入依頼をしたら、スペアーポンプの
供給を断られた。 粘コンの新規購入を言われた。
弊社としては他社製の粘コンなので、修理する立場ではないが、
お客様が困っているので、協力して修理をし、出来るだけお客様の
お役に立てる努力を行っています。
今後の事も考えて、お客様と効率的なスケジュール調整後に、
’’ 粘コン博士 ’’と広く海外のお客様から呼ばれている
弊社開発部長板垣による、Vサポートサービスも兼ねて
他社の粘コンの修理指導も行う事も。
自社のViscon Japan㈱粘度コントローラーはもとより当然として、
同じ型式の他社ダイアフラムポンプ式粘度コントローラー、
ヨーロッパ製の落球式粘度コントローラーの修理についても、
今までの数々の経験が生きて、お客様に喜ばれていrます。
Viscon Japan㈱が展開している業界初の V サポートサービスのブログ記事
今回のビッグモーター問題で、修理の持つ特殊性を改めて考えさせられた。
これは自動車業界や我々のニッチな市場にも同様に言える点。
即ち、修理の現場をお客は見ていないし、
修理内容の妥当性については、お客は修理をするメーカーや
ディーラーをただ信頼するしかない点。
今回のビッグモーター問題で、日本の殆どの人がこのような事を感じたと思う。
’’自分が修理や車検に出しているメーカー、ディーラー 中古車屋さんは
本当に正直に誤魔化すことなく修理をしているのだろうか?”
ある意味、性善説に立脚して修理制度が現在は組み立てられている。
これを人間の性悪説に立脚して修理の制度を組み立てると、
間違いなく今より手間も増え、不便になり、そして価格も上がる。
結果、ユーザーや消費者の不利益にも繋がる。
正直、嘘をつかない、信頼できる、というような点が重要な企業の体質となる。
世界的な見地で見れば、日本人が持ち合わせている日本人的体質とも言える。
問題が起こると、今後の改善の為にチェックとか確認とか増える制度が
新たに作られがちで、それがまた余分な仕事を作り、生産性を低くする事もある。
正直、嘘をつかない、信頼できる、信頼を裏切らないという体質は、
計測・評価するにしても主観的にせざるを得ない。
でも、今起きているビッグモーター問題は、この体質がちゃんとあるか
どうかにかかっている。
こんな事を強く感じている私です。
と感じている私であるが、ここ3か月程、特に6月のタイへの出張を通じて
今の私の頭に中を占めている事。
それは、日本はアジアの国々、および世界の国々のお客様のニーズや趨勢を
ちゃんと汲み取っているか?
これである。
ビッグモーター、修理、電動車椅子、電動自転車、プラスチックリサイクル、人手不足、DX…… 思索アレコレ (2)に続く
自社で使用の粘度コントローラーについてのご質問(精度、故障、修理)、
DX化、集中コントロール化についてのご質問、
このブログの記事についてのご質問、
現在ご使用中の粘度コントローラーについてお困りの事、等々
その他、今後導入していきたい自社に適合した粘度管理システム等、
お気軽に下記の お問合せ/コンタクト からお問合せください。
(他社製粘度コントローラーをご使用中のお客様からのお問合せも大歓迎!!)
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