” この世で生き残る生き物は、
最も力の強いものではなく、
最も頭のいいものでもない。
それは、変化に対応できる生き物だ。”
上の言葉は、進化論で有名なイギリスのダーウィンの有名な言葉とされている。
(異論を唱える人もいるみたいです。
👉 👉 あの名言は、ダーウィンの言葉ではなかった。 )
この言葉はビジネス書でも、著名な経営者等も引用する
有名な言葉である。
私もマーケティングや製品開発、会社の方向性を考える時に、
いつも私の頭に浮かんできた言葉でもあった。
世間、私の周りの環境を見回してみれば、よく解る。
私の子供の頃から現在に至る社会環境を見れば、
今、存在して残っているのは、いずれも社会の変化に対応した
業界、時代の変化に対応したモノ、システムや、会社であると思う。
年齢が60歳代の私から見ると、今と子供の頃は大違い。
子供の頃の、町の駄菓子屋さん、パン屋さん、豆腐屋さん、魚屋さん、
電気屋さん、八百屋さん、果物屋さん、お米を配達してくれたお米屋さん。
そして家具屋さんも。コンビニもインターネットも無かった時代。
下の写真は1970年代の東京。
50年経った現在、50年間の時代の変化に対応した会社が現在残っており、
また、将来の変化に対応していく会社が残っていく。
これだけ私たちの周りに解りやすい例もあるのに、時代の変化に対応する事に
抵抗をしてしまうのも、多くの会社や人々の性質でもあると私は思う。
と言う私も、時代の変化に無意識に抵抗する自分を発見する事は
よく有る。
前置きが長くなりました。
私たちが仕事をするグラビア印刷、フレキソ印刷、ドライラミネーション、
を始めとするコンバーティング業界も、もちろん時代の変化を免れない。
大きな傾向としては、環境問題。
VOC規制だけでなく、世の中が気候変動問題の取り組みに
大きく舵を切っている。
毎度のことながら、ヨーロッパ起点であるが。
カーボンニュートラル、温室効果ガス排出ゼロとする脱炭素社会の実現。
2050年にカーボンニュートラルを実現すると、日本の菅総理も掲げている。
これも世界の変化に日本も乗り遅れないようにと、歩調を合わせている。
我が業界も、CO2排出削減、省エネ、リサイクルエネルギーの活用、
VOC規制の徹底、インクの水性化、リサイクル可能な基材(フィルム)等々、
色々と変化を迫られると思う。
同じく、インダストリー4.0 またもヨーロッパ起点であるが。
スマートファクトリーの実現、生産工程と流通工程のデジタル化。
各種関連データを集めたビッグデータの活用、AI化。
これらを達成するには,情報の集中化(集中管理・集中コントロール・
Centralization・Centralized control・Centralized management)が、
まず最初の前提事項になる。
これらが私たちの業界に迫ってくる、大きな変化の主な事やものであろうと思う。
こんな様な時代の流れを、私がViscon Japan㈱を始める前の2014年以前から、
仕事をしながら感じていた事でもあった。
私は自分の販売していた粘度コントローラーが、時代と共に急速に進化している
グラビア印刷機、検査装置、カラコンに比べ、粘度コントローラーだけが
時代の流れに、変化に対応していないなぁと強く感じていた。
10年、20年、30年という時間のスパンで眺めて考えて感じた事である。
こういうのは、1年とか2年くらいの短いスパンで見ていると、
なかなか解らない。
クライアントからの印刷品質の要求が、時代と共に、
常に更に厳しくなっていっているのに、
粘度コントローラーだけは、粘度コントローラーの稼働情報が
データとして残らず、データ処理の仲間外れ。
単独で粘度コントローラーだけが、オペレーターさん達の
頭の中の ’’ 記憶頼り ’’ だけで, お客様に使用されていた。
お客さんのグラビア印刷の品質向上に、粘度管理は関係ないのか?
” 否 ”、 それは違う。
私が前職の会社で粘度コントローラーを海外に販売し始めた時、
粘度管理の必要性から、海外のお客様に説明を始めた。
(日本と違って、海外では粘度コントローラーが普及しておらず、
グラビア印刷の品質向上に、粘度管理の必要性の説明が必須であった)。
それに関する記事は、下記の記事に
👉 👉 Viscon Japan ブログ(日本語版)開始
グラビア印刷の印刷不良に関わる項目の、約2分の1にもあたる項目は
粘度管理やインクの管理が必要である。(粘度管理システム)
この件についての資料も、今後、別に記事で書きます。
この事は粘度コントローラーを使用している日本のオペレーターさん達が
知らない訳がない。
では何故、粘度コントローラーだけ、データ通信管理(粘度情報の
集中管理・集中コントロール、Centralized control ) をしていないのか?
その答えは、どうもユーザーサイドに有るのではなく、粘度コントローラーのメーカー
サイド、つまり粘度コントローラーの機械サイドにあった。
結論から先に言うと、
1.粘度コントローラーのメーカーが、粘度管理に関わる必要な標準的な
データ通信機能付き粘度コントローラーの開発が進んでいなかった。
所謂、粘度情報の集中管理・集中コントロール、Centralized control,
Centralized management と欧米では呼ばれいているシステム。
( 一部メーカーからは通信機能付き粘度コントローラーを出していたが
グラビア印刷機8色機や10色機に使用するには利便性に問題があると
ユーザーから指摘されていた。 粘コンのユニット間移動時の処理等。
更に価格が高額なので、ユーザーの投資意欲が湧かない。)
2.従来の粘度コントローラーを使用していて、粘度表示データが上下に大きく
振れる現象がよく見られた。 また、故障も多かった。精度も時間と共に
正確性に欠く事も良く見受けられた。
これは、どういう事かと言うと、車を例にして考えると解りやすい。
高速道路で速度制限80キロの道を、車で走っているとしよう。
当然、私は車のスピードを80キロを超えないように運転する。
実際、私はそれをどうやって実行するか。
車のスピードメーターの表示を見て、表示している数字 80キロを
見ている訳である。
即ち、
実際に運転している車の速度 = スピードメーターの表示
である。
こんな事を書くと、何を当たり前の事を書いているんだと、お叱りを
受けるかもしれない。
そうなんです、実際のスピード = メーターの表示 が
確実に実行されているから、そのメーターの表示も信頼でき
活用できる。(メーター表示を信じて、そのデータを利用)。
これは当たり前の事なんです。
粘度コントローラーの表示器の表示数字が上下に大きく振れるとは。
上の車の例に当てはめれば、
高速道路を車で(実際速度を仮に80キロで走っていても)、
スピードメーターのスピード表示は、
70キロを示したり、
90キロを示したり
80キロを示したり
と言うように、実際の車の速度とは違った数字が表示されていたら
とても、車のスピードメーターも使えないし、こんな車は誰も運転できない。
実際のスピード ≠ メーターの表示
なのである。
実は、当たり前の事(実際の液剤の粘度が表示)が起こっていないんです。
だから、粘度コントローラーのユーザー様も困っていたんです。
粘度コントローラーで言えば、
実際の液剤の粘度 ≠ 粘度表示器の表示
という事が起こっていては、ユーザー様はそのよう粘度コントローラー
から通信されるデータを活用できるとは、とても思わない。
(参考までに、粘度の変化は、グラビア印刷中にグラビアインキの溶剤が
揮発するために、主に起こります。
それらの粘度変化は、例えばグラビア印刷時20分間で1秒の上昇と言うように、
粘度変化が発生する。20分間で1秒の上昇は粘コンを使用しない場合ですが。
私達たちが粘度コントローラーの表示器を見てる間の、例えば、30秒間に、
実際のインキの粘度が上に1秒、下に1秒と粘度が変化する事は
絶対にあり得ない事は、仕事をしているオペレーターさん達にとっては
当たり前の常識。)
故に、ユーザーサイドから見れば、
そのような ” 実際の粘度を表示しない ’’ 粘度コントローラーを
使用して、粘コンのデータ通信をしても意味がない。
とユーザーサイドで考えても無理はない。
何故なら、通信されている粘度データ自体が
粘度コントローラーの洗浄不足、注油不良等の問題により、
信頼できる粘度情報、粘度データではないからである。
参照 : 資料 粘度コントローラーに対するお客様の不満・悩み・不便
この上の資料をご参照いただければ明解に理解できるように、
粘度コントローラーの洗浄不足や、注油不良が粘度コントローラーの
精度を落としていたという事が明らかです。
上の資料の中の項目3の、精度が悪い、表示数字が上下に大きく振れる
に原因が分析されています。
ダイアフラムポンプの洗浄不足や、注油不良によるポンプ部品の摩耗が、
ダイアフラムポンプの脈動を不安定にさせ、その不安定な脈動が
表示器に数字の不安定な表示を起こさせているのです。
粘コンのこれらの問題(洗浄不足・注油不良による無注油発生)を
解決しないと、’’ 時代の変化 ’’ である粘度データ通信機能を
活用する事が出来ない。という事にもなる。
まさに、ダーウィンの有名な言葉ではないが、
従来の粘度コントローラーは、世の中の変化に対応する状態でない状況であった。
とも言える。
粘度コントローラーの原理に精通しているViscon Japan株式会社は、
創業に当たり、最初からこの ’’ 時代の変化 ’’ に対応する
粘度コントローラーの開発に挑戦し、成功しました。
Viscon Japan株式会社 創業時の開発コンセプト
1.’’ 時代の変化 ’’ に対応する粘度コントローラーの開発。
即ち、粘度管理データ通信機能付き粘度コントローラーは
洗浄不足や注油不良による粘コンの故障や、粘コンの精度低下を
起こさない事が担保されている事。信頼されるデータの提供の為。
ユーザー様が粘度データの集中管理・集中コントロール
(Centralized control)ができる為に。
2.それらの問題解決ための技術開発に取組み、特許技術を開発。
洗浄不足問題 → TURBO WASH 強力バブル洗浄 (特許)
という洗浄方法の開発
注油不良問題 → スマート注油システム エア抜き作業不要 (特許)
という注油システムの開発
この2つの開発技術が、いずれも特許出願、審査を経て、正式特許として
認められたという点からも, Viscon Japan 粘度コントローラーは
従来の粘度コントローラーから既に変化していると、客観的に定義もできる。
上記のViscon Japan 特許技術を搭載したViscon Japan㈱ 粘度コントローラーで、
お客様も信頼できる粘度管理データ(集中管理・集中コントロール)得ることができる
’’ 時代の変化 ’’ 対応した品質管理が可能になりました。
特許技術の開発発売から既に7年のViscon粘度コントローラー。
お客様からは ” 価格以上の価値 ” がある特許技術とも評価されています。
信頼できる粘度データを用いて初めて、精度の高いQC管理の
トレーサビリティも実行できる訳です。
Viscon Japan㈱の粘度データ通信機能付き粘度コントローラー
iCom システムのカタログです。
下記をクリックして下さい。 👇 👇
データ通信機能付き粘度コントローラー iCom 日本語 catalog
このViscon Japan株式会社が開発した、データ機能付き粘度コントローラー
iCom システム (集中管理・集中コントロール・Centralized control)の内容に
つきましては、 下記の記事に続きます。
👉 👉 データ通信機能付き粘度コントローラー iComカタログ(日本語)2
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その他、今後導入していきたい自社に適合した粘度管理システム等、
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(他社製粘度コントローラーをご使用中のお客様からのお問合せも大歓迎!!)
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