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またまた偽ブランド商法が中国で。  私の思うところ(1)

お客様と共に(日本・海外)
中国上海 外灘

中国上海 今から13年前の2008年撮影

テレビでこのニュースを先週見た時から、私の中では色々と思いを巡らさせて
いただいた話題なので、ブログの場とツールを借りて、私の頭の中を整理して
みることに。   (こういう時にブログが便利な事をブログを開始して気が付いた。)

まずは、何が中国で起こったのか。
exciteニュース記事とYouTubeのFNNプライムオンラインの動画を。


日本製を騙れば「簡単に儲けられる」、だから悪徳商法が登場する=中国
引用 from exciteニュース 
 
(以下 引用記事)
 日本製品は世界中でその優れた品質により高い信頼性を得ているが、中国では日本製のイメージを利用した商売  が横行しているようだ。中国メディアの百家号は24日、「偽日本ブランド商法」を批判する記事を掲載した。

 記事は最近、中国のある企業の「偽日本ブランド」商品が明るみに出たと紹介。日本からの輸入品として販売していた鉄鍋が実は中国製で、宣伝に登場していた日本企業は存在せず、日本人職人は中国人俳優が演じたものと、すべてが「でたらめ」だったという。

 そのうえで記事は、中国には日本を騙った商品や店がほかにも多くあると指摘。その背後には「中国人消費者の日本製品に対する高い信頼」があり、一部の悪質な企業はこうした信頼に「ただ乗り」していることを強調した。中国では「日本製」というだけで消費者の信頼を得ることができるのだという。

 そして、今では1980年代から90年代生まれの世代が消費の主力となっているが、この世代は日本文化の影響を受けて育っており、日本製品に対して好感を持っていると指摘。多くの世帯で経済的に余裕が出てきており、質の高い製品を求めるようになっているが、中国の一部企業はこうした消費傾向を利用して日本ブランドを騙っているのだと論じた。

 しかし記事は、こうした手段を選ばない「詐欺」的な商法を厳しく批判。中国ブランドであっても高い品質とサービスを提供すれば消費者に選ばれるはずで、「汚いやり方」で利益を得ようとするのは「墓穴を掘る」ことになると結んだ。日本製を騙れば楽に儲けることができるという考えなのかもしれないが、こうした姿勢である限り、日本のようなブランドイメージを築くことは難しいはずだ。また、こうした「ただ乗り」行為は日本企業が長年かけて構築してきた信頼を地に落とす悪質な行為であり、日本としても何らかの対策が求められるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)
(引用終わり)

他に、YouTube動画にもFNNオンラインニュースで報じていたので、
  👉 👉  YouTube FNNプライムオンラインニュース
        ニセ日本人の怪しい商売、中国で問題に 

中国上海に2014年から毎年1年毎に更新する外国人居留許可証(労働ビザ)を
取得して、現在まで約7年弱中国上海の現地に住んで仕事をしてきた私も、
記事を書いた編集担当の村山さんと同じ感想を。
即ち、日本人が長年かけて築いた信頼を地に落とさないためには、
日本としても何か対策をしなくてはいけない。
記者の考えに同感とは、この点にである。

今回の事件発覚、そして報道された点には、私として色々と
考える点があったので。

2014年からのViscon Japan 粘度コントローラーの製造の為に、上海に住み始めて
足掛け7年。 その前にも仕事の出張で中国を訪問。

初の中国出張は今からさかのぼる事28年の、1993年。
1990年代は中国への出張は3回ぐらいだった。
今の中国とは違い、まだまだ本当に貧しい中国だった。
その時に行った場所は、広州、武漢、深圳。
武漢に行く時、香港経由で深圳にフェリーボートで入り、
深圳空港から武漢空港へ。
飛行機が武漢空港に着陸したときは本当にビックリした。

何に驚いたか?
着いた空港に空港のビルが無いのである。私は飛行機の窓から外を見ても
何処にもビルが無いと、一緒に武漢のお客さんに行く台湾の商社の人(台湾人)に
言っても、 一言、 ’’大丈夫です”。
何が大丈夫か解らないまま、同乗の乗客の飛行機を降りる列に’’無思考”で従い、
私は飛行機のタラップを降りた。

そこから建物も何もない飛行場で、 遠くに見える金網のフェンスの’’ある1地点’’
を目指して、まるで’’ 蟻が地面を歩いていくように ” 長い長い列を作って同じ飛行機の
乗客が歩いて行った事をよく覚えている。
私はその時までにも、既にヨーロッパ・アメリカ・東南アジアと約30各国へ
出張などで行ったことがあったが、その後も、それ以来28年経つが、後にも先にも
あんな経験はあの時の武漢空港しかない思い出である。

当時は今のように中国が大発展する前であったので、私と一緒に行った同じ会社の
日本人2人を、この武漢滞在3日間の’’身の安全”を確保するために、
常に我々一行の移動のマイクロバスには、2人現地中国人が付いていた。

要は武漢を縄張りとする ’’その道の人’’ という事を、出張が終わってから
同行した台湾の商社の社長から教えてもらった。
そういう警護もされる私達だったので、飛行場の金網フェンスの簡単な出口
(その周りには迎えに来ている人だかり)に着いても、極めてスムーズに
迎えのマイクロバスに。
私は同行の台湾人に ’’飛行機に預けた私のスーツケースは?’’ と聞いても、
台湾人は即答で ’’問題ないです”。

半信半疑でマイクロバスで煙草を吸って待っていると、台湾人の言う通り。
私と私の会社の人と、台湾人のスーツケースが問題なく届けられた。

そして夜の食事会には、何故か取引をする相手の中国の会社の人以外に、
主賓が別に来るとのこと。 
なんと、武漢市の副市長とその奥さん。
更にびっくりしたことは、この副市長夫妻がベンツに乗って来たのであった。
(聞いたところによると 公用車ではなく、自分の車とのこと)。
当時は車の普及率も相当低く、まして輸入税金の高いベンツを
自分の給料だけでは絶対に所有はできない。
これが中国特有の役人の何とかか。と思ったものだった。

中国 上海  今から13年前の2008年撮影

本題からそれてしまった。
ただ、それ以来現在まで私は折々で中国というものに、触れてきた。
天安門事件からまだ4年くらいしか経っていない時で、日本からの投資も稀で、
中国は世界から孤立気味の時であった。
今の中国とは全く違う中国で、あの当時、武漢で聞いたのだが、
家にテレビがある家は何%と聞いたところ、
約20%と聞いたことを覚えている。
深圳も取引先に行く時の道は、80%が舗装されていなかった。
今の深圳の風景なんかは、その当時からは全く想像すらできなった。

’’善良な日本のビジネスマン’’の私が、台湾の商社の紹介で中国の家具製造会社を
見つけ、そこに製造してもらい日本に輸出してもらうという、
まっとうなビジネスで出張へ行った。

全滞在日程中すべて地元の893の完全警護を受けたのである。
お蔭で、仕事中も、食事中も、夜の飲み会も全て守られて安全に過ごせたのである。
聞いたところによると、この893のSPは私たちが泊っていたホテルに一晩中
張り込んで守っていてくれたという事らしい。

そんな中国も、改革開放路線に乗り、毎年経済発展をとげ、2000年のWTO加盟で
外国からの投資も殺到し、凄まじい経済発展が始まったのである。

私が前職の会社で粘度コントローラーの販売のため、8年ぶり2003年に中国上海に
来た時には、私自身が上海の街並み、人々の生活を見て本当に驚いたものだった。

日本の高度経済成長も成長速度は速かったが、中国の速度はそれ以上。
比較にならない速さだ。 速さだけはである。
内容はというと、 ???

つい、この間までは、テレビも無かったような社会が、短期間で皆が携帯電話も
持つ社会に発展してしまったのが中国。
そんな中国だから、 お金儲けが一番大事。
お金儲けの為なら、極端な話、何をやってもいい。
日本人から見れば、その様に見えてしまう。

今回のニセ日本人になりすまし、ニセ産地を名乗り、日本製として、
尚且つ、ご丁寧に、日本でのブランドの偽ストーリーまで作って、
日本語を話せる中国人俳優を、中国人のお客様には日本人として
騙して見せるという手の込んだやり方。

私の会社 Viscon Japan株式会社は、日本人社長の私と、日本人開発部長
(通称 粘コン博士)が 日本に登記もある正当な日本の会社が、
最新特許技術を開発して今までにない’’故障しない粘度コントローラー”を
開発し、それを中国のグループ会社(Viscon上海)で製造し、
Viscon 香港から日本および世界約20か国へ販売している。

2015年にこのコンセプトで販売開始した Viscon Japan粘度コントローラーは
その機械そのものの最新特許技術と業界初のデザイン搭載、それらが真の日本人会社
Viscon Japan㈱によるものというコンセプトが、相当に衝撃的であったのだろう。

私たちの場合は、誰も何も嘘が無い。日本の普通の会社では当たり前の事。 

この業界でも、実は今回のニュースと同じような事をやっている会社がある。
同じ業界だからといって、私も目くじらを立てている訳ではない。

私も30代にはヨーロッパのオランダに、結婚して直ぐに駐在を、その時勤務していた
商社から命ぜられて女房と一緒にした経験も。
それ以来、約30年にわたる海外と接点を持った仕事の連続。
お蔭で色々な国の人と接する機会にも恵まれてきた。

日本だけの尺度で色々な国を見たら大間違い。国際化とは各国の違いを許容する事。

私が今、仕事している業界でも、私の会社の中国でのブランド力にあやかりたく、
単なる中国の製造会社なのに、ブランド名を日本語で、そして会社も日本に無いのに
日本に会社があると嘘をでっち上げて吹聴。
日本人の私から見たら、今回のニュースと同じように、不自然な日本語を
使用した彼らのブランドだから、偽日本ブランドと一目瞭然。
本物から見れば、偽物はすぐ判るものなんですよね。 
そして、この偽日本ブランド会社は、私の会社と同じように、
日本の会社がR&D開発したと嘘を一生懸命吹聴しようとしている。
 
ここ2年では、 あるお客様には、Visconを辞めたエンジニアが彼らの会社にいる。
と彼らは嘘を吹聴している。
とにかく、日本品質でブランド力のある私の会社の真似をしてお客を騙して
販売したい。 
因みに私の会社を辞めたエンジニアは誰もいない。

日本でこんなやり方をしたら、逆に市場のお客様から軽蔑されて、メーカーとして
信頼もされずに生き残る事は却って絶対にありえない。
信頼を得なければいけないのに、信頼を失う事を平気でする彼ら。

お金という物には、現金に素早く反応する彼らである。
信用・信頼という目には見えない形の無いものには、
価値をどうも見い出せないみたいだ。彼らは。   
                                

日本人の会社 Viscon Japan株式会社が設計開発、生産品質管理を日本品質で日本人エンジニアが中国に駐在して中国で最終アセンブリーしている Viscon Japan 粘度コントローラー。

この2年で私のところに入ってきた情報によると、
彼ら(もしくは彼らの代理店)が、 お客様に、

’’ 彼らの商品ブランドは Viscon ですと、お客に嘘を言い、
お客が粘度コントローラーの事を知らないことを良いことに、
Viscon の名を使って 中国のあるお客様へ彼らの粘コンを販売した。’’

何故、このことが我々に解ったのか。

我が社の中国人の営業が販売営業に中国のお客を訪問したところ、
お客様曰く ”既に Viscon 粘度コントローラーを 買ったよ、’’
現物を工場で見せてもらうと、我が社のではなく、上の騙している会社の物。

同じことが、インドネシアのお客様のところでも昨年起こった。
このお客はまだ偽物を買う前であったから、なんとか未然に防げた。

まったく日本に居たら考えられないことをするものです。

私達は、’’本物ブランド”としての誇りを持ってビジネスマナーに従い、
そのような偽物商法を時間をかけて駆逐するように、
グループ内社員に呼び掛けている。
彼らと同じ低レベルな所まで、自分から降りて行ってはいけないと
私は常々言っている。

今回新聞テレビで報道された、ニセ日本人の怪しい商売は、
私の周りでも似たようなことが起こっている。
決して珍しい事ではないのが中国。

このニュースが提供している要素はまだ他にも色々あるので、
それらは時間を見つけて、別の記事で。

またまた偽ブランド商法が中国で。  私の思うところ(2) に。
( すぐ書けるかな ? )

以上のようなことを私は書いていますが、
中国人は全部こうなんだ、日本人は全て信用信頼を重んじている。
私は決してそんな事は思っていません。
中国にも日本にも、良い人悪い人は同じようにいます。
それはどこの国も同じです。

国、人種 によって一元的に評価すること自体は私が一番嫌う事です。
日本人の私が中国人と一緒にViscon Groupを形成しているという点で
私の考えは理解していただけると思います。

身近な例で言えば、日本でも中国でも、どこの国でも、
同じ国の人同士で、傷害事件や殺人事件、窃盗、強盗事件も起こっています。

念のため。

 

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